ドッグセラピー

O大学に動物愛護団体からの電話が入り、犬の処分が決定される少し前に話は遡るが…。

2002年の10月、大阪市内にある老人福祉施設連盟の役員会が開かれた。

その席上、特別に列席を許されたNPO法人日本レスキュー協会の伊藤裕成現理事長から、1つの提案が行われた。

それは、ドッグセラピーをそれぞれの福祉施設の現場に導入して欲しいというものであった。

ドッグセラピーとは、近年欧米では盛んに取り組まれて実績を上げているもので、セラピードッグとのふれあい・交流を通じて、病気やケガまたは精神的な痛手を受けた人の不安を減らし、気力を高め、心と体を癒す療法のことをいう。

伊藤の提案は、とかく孤独に陥りやすく、また痴呆症などのお年寄りが生活する老人福祉施設で、介護ケアプランの1つとして、高度な訓練をされたセラピードッグを積極的に受け入れてもらいたいという提案であった。