ここに公開する「カタカナの墓碑」は、元大阪大学医学部附属動物実験施設/歯学部中央研究室の施設職員をされる傍ら、関西支部の副支部長その他の役割を担われていた故佐藤良夫氏が、生前にご自身が記した書籍であるカタカナの墓碑（ジュリアン出版社：現株式会社Ｊパブリッシング）の内容をご自身のHP「カタカナの墓碑」として公開されていた物を復刻したものです。オリジナルのHP「カタカナの墓碑」は諸事情にて維持・公開を継続する事が困難となったため、佐藤氏のご家族と株式会社Ｊパブリッシングより、「カタカナの墓碑」の二次使用について許可を得たうえで、出来るだけオリジナルに近い形で再現・復刻しています。物語は1960年頃を背景としており、現在の動物実験を行う環境とは著しく異なる、極めて好ましくない環境を舞台としていますが、佐藤氏の意を尊重しオリジナルの文章と表現をそのまま用いています。
現在の国内の動物福祉の礎は、先達の骨身を削る奮闘により築かれたものです。我々実験動物技術者は、歴史を学び、先達の想いを知り、現代そして未来へと発展させていく必要があります。本HPが皆様にとって、動物福祉について改めて想いを巡らせるきっかけとなれば幸甚です。
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