2003年10月4日、日本レスキュー協会が主催する「ドッグフォーラム」が大阪で開かれた。
正式名は、「動物殺処分ゼロを目指す動物福祉フォーラム」。
飼い主から捨てられ、処分を待つ犬が後を絶たない現実がある中、動物の不当な殺処分をなくすことを目指して、1人1人に何ができるかを参加者全員で考えようという集会である。
協会では、動物殺処分ゼロの取り組みを進めるために、現在伊丹市に新しい施設を建設中で、9月には「セラピードッグ・メディカルセンター」としてオープンすることを宣言した集会でもあった。
それと同時に、この日は永寿特別養護老人ホームの石井順一施設長も出席の上、「ゆきの譲渡式」が行われている。
ゆきがたくさんの人が集まっている会場に登場し、訓練の一部を壇上で披露した。センターが独自に訓練した、セラピードッグ第1号のお披目の日でもあった。
報道陣のフラッシュを浴び、たくさんの人の前で、訓練のデモンストレーションをするのは、ゆきには不慣れで酷であったかもしれない。