98. 「災害救助」

昨年は記録的な台風襲来に次いで中越大地震が起こり、年末にはスマトラ島沖の大地震で周辺各国に大津波をもたらし、多くの犠牲者が出た。越年必死と言われていた奈良の女子児童殺害犯の逮捕劇もかすんでしまうほどの衝撃だった。

この未曾有の大災害によって亡くなった方や破壊された建物の数字は記録的だが、特に大津波災害の死亡者は20万人にも上る勢いである。日本と違って周年、暑い国々だから、疫病も心配である。

WHOによると、早急に対策を講じないとこの数倍もの犠牲者が出ると言われている。 先進諸国では直ちに救援体制を整え、一部の国では軍隊まで出動したと言われているが、日本の自衛隊もこのような出動なら国民は諸手を上げて賛同するだろう。

今は金よりも人手なのだから、医師団に加えて早急に自衛隊の派遣も決めて欲しいと思う。いっそのこと、イラクに派遣している自衛隊をこの地に移動させるような発言を小泉首相がすれば、米国から睨まれるものの、日本国民は言うに及ばずアジア各国から、たちまち英雄扱いされるに違いない。

武器は携えているものの、道路の整備や水道の確保などがイラクでの活動ならそのままの機械で援助活動が出来ると思う。それで足りなければ仮設テントを満載して、日本から追加部隊が飛べば良い。

台風や中越地震で被害を蒙った地域の回復は順調に進んでいるという。過日も新潟に行って来たが、いまだに余震があるものの、住民の顔は確実に笑顔が戻って来ていた。

崩れた岩の間から救出された子供の映像には多くの方が感動と涙に誘われたと思うが、加えて人間の強さと自然に対する 弱さを垣間見たような気がしたのは私だけであろうか?